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事務員と話す医者

医師の仕事内容

2つの種類

それでは、そもそも医師というのがどのような仕事をする職業なのかに付いて紹介します。
まず、実は医師には大きく2つの種類があります。
このどちらを目指すのかは、自分が医療に対してどのような貢献をしたいと思っているのかによって変わってくるでしょう。

まず1つ目の種類に当たるのが「臨床医」です。
臨床医というのは、恐らく多くの人が最初に思い浮かべる医者です。
つまり、直接患者を診療して治療を行う医師のことを指しています。

臨床医の仕事は幾つかの段階に分かれています。
まず最初に、診察を行わなければなりません。
ここが最初にして最も重要なポイントであると言っても過言ではないでしょう。
訪れた患者の病状を正しく把握し、その後の治療の道筋をつけることが重要です。

同時に、その病状の状態とその後の経過、どのような治療を行うことができるのかについて的確に分かりやすく患者に伝えなければなりません。
治療が厳しくなるような場合は、どう伝えるのかも精神ケア上の重要なポイントの一つとなります。

診察の結果自分の診療科では対応が難しいようなものの場合、専門の診療科への紹介状を書くなどの処置を取ることもあります。
また、診療科は適合していても、自分の病院設備では対応できないような場合にも、大型病院に対する紹介状を書くことがあります。
さらに最近では診察においても「セカンドオピニオン」という考え方が広がっており、別の病院で診察を受けた人が診察内容を確認するために訪れることがあります。
正しい場合には改めて説明を行い、間違っている場合にはなぜ間違っているのかを説明するようにしましょう。

診察が終わったら、どのような治療を行うのかを決定し、それを医療スタッフに対して指示することになります。
看護師や薬剤師に連絡を行い、適切な治療が行えるように取り計らうことになります。
手術などが必要な場合、自分で執刀するのか、あるいは別の医師に執刀してもらうのかなども決定しなければなりません。

未来を支える医師

それでは、もう1つの医師について紹介します。
それは「研究医」という仕事となります。
これは大学病院などに勤務し、実際の臨床を通しながら医学の進歩のための研究をする医師ということになります。
大学病院というと時折テレビドラマや医療漫画の舞台となり、どうにもイメージがよくないかも知れません。

しかし、研究医というのは非常に重要な仕事です。
今の高度な医療技術は、過去の研究医による研究がなければ成し遂げることができるものではありませんでした。
かつては不治の病とされた結核や脚気も、今となっては治る病気になりました。

研究医の働き次第では、10年後に同じように、今では難しい病気が簡単に治る病気になっているかもしれません。
研究医はまさに「未来を支える医師」であると言えます。

そのため、仕事の内容は臨床医とはまた違っています。
実験やデータ収集も重要な仕事の一つとなり、そのためには臨床実験などを行うこともあります。
勿論、日々提出される新しい医学論文なども読み漁り、新しい知識を取り入れて研究を進めることも重要です。
この働きによって、現代を支えている医学が完成してきたのです。

それでは、医師の勤務先の比率はどうなっているでしょうか?
全体として見ると、「病院」や「診療所」に勤めている人が7割程度となっています。
つまり、上記で言うところの臨床医が7割を超えているわけです。
それに対して医育機関付属病院に勤めている人は3割程度となっています。
求人募集先はこちらのサイトでも確認が可能です。
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また、年齢層にも違いがあり、医育機関附属病院の勤務者は40代頃から減少します。
その代わりこの頃から診療所勤務の人が多くなっていくため、独立している人が多いといえるでしょう。