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遺伝子的に医者の子は医者になる?

両親の影響は大きい

医者を目指す人の中には、両親が医者をしているという人が多いです。
医者ではない一般企業に勤める両親の子供が医者を目指す確率より、医者の両親の間に生まれた子供のほうが、医者になる確率が高いのです。
つまり、両親が子供に与える影響はとても大きいといえます。

これには主に、2つの要因が関係していると考えられます。
ひとつは「遺伝」です。
子供は両親の能力や性格を遺伝で受け継ぎますが、親が医者をしていると、やはり遺伝によって頭の良い子供が生まれる可能性は高くなります。
すると子供が、医学部を目標とする確率も上がるのです。

もうひとつの要因として、「子供が親の姿を見ること」が挙げられます。
子供は両親と普段から接しているため、両親の仕事や言動に影響される面があります。
両親が医師として働いていると、その仕事ぶりを日常的に目にすることになります。
すると子供の中で医師について興味をもちやすくなったり、自然と日常的に医学のことを知りやすくなったりします。
両親が医者をしていると、医学や医師について触れる機会が増えるため、医者になりやすくなるのです。

医者の仕事を親から継ぐ可能性はどれくらいなのか

親が医者の場合に子供が仕事を継ぐ確率は、はっきりとした数字はわかっていません。
ただ、親が医者をしていると、継ぐ可能性は一般家庭の子供が医者になるよりは高いと考えられます。
家庭によっては両親や祖父母の代から医者を受け継ぎ、3代や4代にわたって医者を続けている家系あります。

医者は社会的地位の高い仕事であり、収入も高い水準となっています。
親が医者をしていると大学の医学部へ通うための費用も用意しやすく、子供が医者を目指すために適した環境を整えることができます。
このことも、子供が親から医者の仕事を継ぎやすくなることに関係しているはずです。

両親が医者でなくても、医学部を目指すことはできる

以上のように両親が医者の場合、確かに子供も医学部や医者を目指しやすくなるということがいえます。
ただ、両親が医者でなくても、もちろん医学部に入学したり医者になったりすることはできます。
医学部は誰でも受験することができます。
また、受験の合否は試験の点数によって決められるため、しっかりと大学受験対策のために勉強すれば、両親に関係なく医者になることはできます。

「両親が医者でないから、自分も医学部に入ることなんてできない」と考えるのではなく、自分にできる努力をして頑張りましょう。
入試や医者になるまでに重ねた努力は、きっと医者として病院で仕事を始めたときに強い精神力となって役立ってくれるはずです。
医者になるために必要なのは親から受け継ぐ能力より、「医者になりたい」という強い気持ちです。