看護師
医師の補助をする
コ・メディカルの一員として欠かすことができないのが「看護師」という仕事です。
かつてはほとんどが女性であったことから看護婦やナースという名称で呼ばれていることもありましたが、男女雇用機会均等法の制定にしたがって現在の看護師という名称に統一されました。
現在でもまだまだ女性が中心の職場ではあるものの、男性も参入が少しずつながら増えてきており、環境が変わってきていると言えます。
看護師は体力の必要な仕事であるため、男性の方が適している場面もあるなど、今後の看護業界はさらに変化していくことでしょう。
さて、それではこの看護師という仕事は主にどのようなことをする仕事なのでしょうか?
病院に行ったことがある人なら必ず処置を受け事があるかと思いますが、具体的な全体としての業務内容まで把握している人はあまり多くはないでしょう。
看護師の仕事を一言で言うならば「医師の補助」ということになります。
看護師は自分だけで判断して医療行為を行うことは基本的にできません。
必ず医師の指示があり、その指示に従って医療を行うというポジションとなります。
投薬なども医師の指示があって初めて行われているものであるため、医療関係の知識は医師に比べると低くてもなることができます。
ただし、看護師になるためにも専門の資格が必要であり、医師程ではないものの難しい勉強と厳しい研修を突破しなければなりません。
看護師は看護師で、覚えるべきことが沢山あります。
例えば検温の仕方を一つ取ってみても、やり方次第で体温が変わってしまう可能性があります。
血圧を取るのも、脈を取るのも、小さいながらもテクニックが必要であることは間違いなく、これらは看護師にとって必須のスキルとなるでしょう。
さらに、患者に直接対応することが多い仕事でもあるため、いかに良い関係を築くことができるか、という応対力も求められることになります。
引いては病院全体の評判にも繋がることで、キャリアアップを考えるのであれば十分承知しておかなければなりません。
さて、医師に比べると医療知識は少なくても済む、と申し上げましたが、看護師のなかにも特定分野についてのエキスパートというものが存在しています。
実務経験や研修などを経て取ることができる資格を取得していると、その診療科における治療に関してのエキスパートとして認められ、キャリアアップを図る事ができます。
看護師で上を目指したいという時には専任看護師を目指してみるのも良いでしょう。
看護師のやりがい
では、看護師という仕事にはどのようなやりがいがあるのでしょうか?
大きな点においては医師のやりがいと同じで、患者を治療すること自体がやりがいとなります。
場合によっては、これまで担当してきた患者の死に立ち会うことになる場合もあります。
そういった時には遺族に向き合い、患者の死を最高の形で迎えさせる、というのが看護師にとっての仕事の一つでもあります。
看護師の仕事は肉体的にも精神的にも非常にハードです。
特に現在、多くの医療機関において看護師不足の状況が続いており、これが原因になって更にハードワーク化が進み、離職者が増え、さらに忙しくなるという悪循環に陥っている場合も少なくありません。
夜勤明けに日勤が始丸ということも病院の規模によってはざらにあることです。
このような環境に耐えられるだけの、精神力と体力を持っていなければ看護師を続けることは難しいでしょう。