肛門科

意外と知られていない様々な特徴

肛門科というと何となく痔の治療に行くためだけの診療科と思っている方も結構いますが、この診療科は単に肛門だけを治療の対象としているのではなく、直腸なども治療領域としており、様々な治療を実際には行っています。
肛門科は正式には肛門外科といい、外科に分類される診療科となっています。
痔の治療も行っていますが、肛門や直腸の外科的治療なども行っているのが特徴です。

最近ではがんに罹る方が増えてきており、大腸がんに罹る方も実際には多くなってきています。
その中で肛門や直腸の部分もがんになる恐れがあり、単に痔だと思っていたところ、がんになっていた場合もあり、そういった場合には肛門科で治療を行うことになります。
肛門は単に重要な器官だけではなく、病気になったりすると日常生活に大きく支障をきたし、場合によっては生活が困難になる恐れもあり、非常に重要な部分でもあります。
そのためこの肛門を専門的に扱う肛門科は重要な診療科ということができます。

肛門科で行う治療というと

痔は年齢や性別に関係なく、誰でもかかる可能性がある病気ですが、痔になった場合、薬物治療を行う場合もあれば、外科的治療を行う様なケースもあります。
ただ肛門科は痔の治療だけを行っているわけではありません。

まず直腸肛門内指診とういうものがあり、これは医師の技術を要する診察方法です。
この指診によって肛門や直腸だけではなく、子宮や前立腺といった部分まで診察することが出来ます。
これらを診察することで、炎症だけではなく癌を発見することもできます。
また次にカメラによって大腸の検査を行いますが、これは肛門科が一般に行う治療です。
カメラによって検査をすることによって、ポリープや炎症、またがんを発見することができ、なかなかわかりにくい大腸のがんもわかるため、性別や年齢に関係なく誰でも受けるべきものと言えます。

痔ろうは痔の一種ですが、これは手術による治療を行うのが一般的です。
また肛門に腫瘍ができた場合も治療を行います。
いずれにしても肛門科で手術を行いますが、これに関しては他の診療科で行うことがなく、肛門科は非常に重要な診療科と言える部分となっています。

痔の治療ではレーザー治療や超音波メスを使用したりしますが、これは非常に技術力を要するものです。
これらを使用することによって患者さんの肉体的精神的苦痛を和らげることができます。
しかしながら、これらの最新機器を他の診療科全てで行うことはなく、肛門科は最新医療を取り入れて治療を行っていると言えるでしょう。
今後も大腸などのがんに罹る方が予想されるため、肛門科の重要性は一層増してくるものと思われます。