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リハビリテーション科

機能回復を目的とした診療科

リハビリテーションという言葉からは、けがや病気の治療を行い、その回復後に行うものというイメージが持たれがちです。
広義のリハビリテーションは能力や機能がある理由によって低下した状態から改善するように働きかけることを指しています。
実際にリハビリテーション科では、機能回復のための治療やトレーニングなどを行っています。

リハビリテーション科で行われる療法では理学療法、作業療法、言語聴覚療法の3つがメインとして挙げられます。
理学療法と作業療法は明確な違いが分かりにくいものですが、理学療法の目的は機能回復であり、作業療法の目的は日常生活への訓練となっています。

リハビリテーション科で行われる理学療法、けがなどで失われた筋肉などの機能を回復させ、温熱療法や電気治療などを併用しつつ機能の回復を行うものです。
また作業療法は、動作が少しずつできるようになってきた体が、日常生活で必要な作業ができるように訓練を行えるようにしていくものです。
さらに言語聴覚療法は、声帯や聴覚の機能回復が目的です。

リハビリテーション科で治療や両方を行う専門家

リハビリテーション科で治療を行うのは専門医になっています。
ただ他の診療科とは異なっている点として、療法を担当する専門家がおり、その専門家が医師の指示などによって患者さんに対して直接対応をしています。

まず理学療法士ですが、運動機能の回復のために患者さんと共にストレッチや筋肉トレーニングなどを行います。
また運動だけではなく、電気治療や温熱療法といったものも併用することがあります。
さらに専用の器具を活用し、患者さんが怪我などが起きる前に持っていた運動機能に近づけるように、トレーニング方法を展開しています。

理学療法士は日常的な作業を行うことによって、心身のケアを行っていくのがメインとなる仕事です。
作業療法では、病気になる前に患者さんができていた作業を再び可能になる状態を目標として行います。
工芸や運動など体を使いながら機能回復を図っていきます。

言語聴覚士は先天性の障碍や病気、けがなどによって聞く、話す、嚥下をするといった
作業が困難になった方に対して、発声などの援助を行います。
喉の機能回復をサポートしていくことも言語聴覚士は行っています。
また食事の際の飲みこむ動作に関する機能が損なわれた方に対し、サポートを行っていくのも言語聴覚士の仕事となっています。

リハビリテーション科は他の診療科とは異なっており、治療というよりも機能の回復を行っていくことがメインとなっています。
けがは誰でも起こるものですから、場合によってはリハビリテーション科での治療を受ける可能性も否定できません。
そのため人生の中でいつでもリハビリテーション科を受診することがあるため、非常に重要な診療科といえるでしょう。