皮膚科
老若男女が利用する
診療科として次に紹介するのは「皮膚科」です。
皮膚科は体表面に対して発生している症状に対処をする診療科であり、その部位は問いません。例えば、皮膚に症状が発生しているのであれば、顔でも腕でもお腹でもお尻でも、皮膚科での治療対象となります。皮膚は最も広く外部に接している部分であるためにトラブルが発生することも多く、老若男女が利用する可能性がある診療科となっています。
それでは、具体的にどのような症状が皮膚科での診療として考えられるでしょうか。軽度なものから重度なものまで存在しています。
皮膚科の病気
まず、軽度なものから見てみましょう。皮膚の軽度な病気としては、日焼けが挙げられます。日焼けというのもいわば火傷の一種であり、体質によっては焼けすぎてしまって痛みを生じることがあります。皮膚科ではこういった軽い症状に対しても対処を行っています。
また、美容皮膚科というのも存在しており、こちらでは痛みの治療だけではなく見た目の回復や復元に対しても力を入れています。例えば火傷による跡を残らないようにする、というような治療が行われることになります。ただし、場合によっては保険外診療となるため、診療費が高額になることには注意しなければなりません。
重度な症状としては「皮膚がん」があげられるでしょう。皮膚がんは長年に渡って紫外線を継続的に浴びたことなどが原因で発生する病気です。最悪の場合皮膚が壊死を起こしたり、転移を起こすことによって死に至る可能性もあります。発症する可能性は低いものの、おかしな症状が皮膚に発生している時には念のため注意をするようにしましょう。
これ以外にも、帯状疱疹や肝斑といったような、更年期以降の女性に発生しやすい症状にも皮膚科が対処します。帯状疱疹はウィルスによって発生する神経感染症の一種であるため、進行度によっては別の診療科に回されることもあります。
美容と密接な関係を持つ皮膚科
先に挙げた肝斑は、保険外診療となることが多くなります。これは、肝斑の治療が美容目的であるためですが、これ以外にも皮膚科は美容と関わることが少なくありません。
代表的な例としては、脱毛が挙げられるでしょう。美容サロンやエステにおいてもムダ毛の脱毛は可能ですが、一般的に脱毛は皮膚科を診療して行ったほうが高い効果を得られると言われています。これは医療法によって脱毛に使われるレーザーの出力が決められているためです。
医療機関で扱う強力なレーザーは、毛根まで綺麗に除去できる出力を持っていますが、エステやサロンで使われるレーザーは出力が制限されており、綺麗に除毛することが難しくなっています。また脱毛の際に万が一、肌トラブルが起きた際にも、皮膚科であればすぐに診察や薬の処方を行ってもらえるという強みもあります。そのほか、医療脱毛と脱毛サロンの違いについては、以下のリンクを参考にしてください。
脱毛以外においても、ニキビやそばかす、シミといった美容の天敵となる存在に対して、適切な処置を行えるという点から、美を目指すうえで皮膚科を診療する人は少なくないのです。