内科
最初の診断が大切
診療科の種類としてまず1つ目に紹介するのは「内科」です。
外科と対になる診療科として見られることが多いものの、実際問題どのようなものが内科で担当する病気になるのか、正確に把握している人は多くないのではないでしょうか。
内科というのは一言で言うと「臓器や組織の領域に関わる診療科」ということになります。
実は内科という線引はあまりにも大きすぎて、具体的な内容を示すことができていません。
そのため、多くの病院ではただ内科として記すのではなく、「胸部内科」や「腹腔内科」といったような、領域を区切った表記を行っています。
循環器科や呼吸器科、消化器科などもいずれも内科の一種だと言えます。
最近ではただ内科と記している場合、総合内科として診療を行っているケースが多いでしょう。
内蔵からくる病気であることが想像できるものの、具体的な病状がわからない、という時にはとりあえず内科を診療する、ということも少なくありません。
では、内科で見ることになる代表的な病気としてはどのようなものがあるでしょうか。
まずは「胃潰瘍」や「十二指腸潰瘍」などがあります。
これは消化器の防壁システムに狂いが生じてしまい、自身が分泌している消化液によって内壁を溶かしてしまうという病気です。
ストレスなどによって発症することが多いもので、軽く見られてしまう傾向がありますが、実は危険な病気です。
潰瘍が内壁を貫通するようなことがあれば、ただちに治療しなければ命の危険があります。
さらに、感染症である「帯状疱疹」なども内科領域の病気です。
より具体的には神経内科領域の病気ということになります。
ピリピリとした痛みがあるなど、神経過敏の症状が見られるものです。
内科の治療法
それでは、内科においては主にどのような治療が行われることになるのでしょうか?
内科ではあまり「切る」手術は行いません。
投薬治療か、それ以外の器具を使った治療が中心となります。
例えば放射線治療などが代表的なものの一つとして挙げられるでしょう。
放射線というと悪いイメージを持っている人もいらっしゃるかもしれませんが、現代の医療シーンにおいては非常に重要な役割を持っています。
本来ならばキラなければ治すことができなかったような病気も、外から処置できるようになってきました。
これもまた医学の進歩の大きな部分といえるでしょう。
内科の病気にかからないように予防する、というのは実は難しいことです。
自分次第でかからないように出来る病気ばかりではなく、外的要因や遺伝的要素から発症してしまうものも多いためです。
特に目につかないものであることが発見を遅らせる傾向があります。
そのため、完全な予防は難しいですが、定期的な検診を行なうことによって健康状態を確認することが重要です。
重大な病気も、多くが早期発見できれば簡単に治療できます。
そのために内科はいわば病院のの窓口tなり、様々な病気の可能性があることも視野に入れながら適切な診断をする必要があります。