精神科

心療内科と似たようなイメージが強い

現代は仕事や家事などが忙しく、精神的に疲れを生じる方がとても多くなっています。
またそれによって体の調子を崩し、入眠障害やイライラなどが起こる場合もあります。
そういった方は一般的には心療内科に受診することが多いと言えます。
心療内科は心のバランスを崩しやすくなった方が治療のために受診する診療科です。

精神科は心療内科で扱っている症状よりよし深刻な症状を抱える患者さんが受診する診療科といえるでしょう。多くは精神障害、精神疾患、依存症、睡眠障害がメインの治療対象です。心療内科と精神科の両方を標榜している病院もありますが、精神科のみを標榜する病院もあります。

ただ以前から精神科という名称に対してネガティブなイメージを持つ方がいることもあり、近年では心療クリニックやメンタルクリニックという名称の医療機関名にする病院が増えています。
また、あえて心療内科を標榜する病院もあります。
ただ精神障害や精神疾患といった症状を持つ方は精神科に受診することが一般的です。

主な治療対象となる方とは

精神科の主な治療対象となっているのは統合失調症です。
この症状は近年では非常に多くなっており、精神科の役割は以前よりも高くなっているといえるでしょう。

統合失調症の具体的な症状としては精神障害や睡眠障害といったものがあります。
また精神発達遅滞といった障碍を持つ患者さんも対象となっています。
さらにギャンブルや飲酒といった趣味がさらに深刻な依存症状を抱えるようになった場合、この症状を持つ方を治療対象としています。

日本国内の精神科の病院の中には、麻薬や覚せい剤といった薬物の依存症状を持つ患者さんの治療を行っているところもあります。
そのため、精神科が扱う症状は非常に深刻なものもあると言えるでしょう。

精神科を持つ施設はいくつかある

精神科を標榜する施設は単に病院というくくりではなく、外来のみの治療を行うクリニックと呼ばれる診療所、入院施設を有する精神科病院、また旧総合病院の一部門として精神科を持つ大きな病院の3種類の形態があります。

診療所は街中に点在しており、周囲にショッピングセンターがあったりと、誰もが気軽に通院をしたりできる環境となっています。
精神科病院は入院施設を備えており、その為様々な症状を持つ患者さんに対応できるようになっています。さらに作業療法やデイケアといった治療方法も備えています。
旧総合病院の精神科は身体的な合併症を抱える患者さんなどを治療することができ、クリニックと精神科病院の中間的な役割を果たしています。

精神科はいろんな症状に対して対応できるように、3種類の形態をとりながら機能の分化を図っています。
今後も重要な診療科として利用されていくことでしょう。