産婦人科
慢性的な人手不足
では次に、産婦人科について紹介します。
産婦人科は小児科と並んで、慢性的な人数不足に悩まされている診療科の一つです。
新しく医師を目指す人は、こういった人数不足の場所を目指してみるのも良いでしょう。
産婦人科というのは、元々「産科」と「婦人科」に分かれていたものを統合したものです。
そのために、産科としての印象が強くなり、子供を産む場合に世話になる病院、というイメージが強くなりました。
勿論産婦人科ではそれも診療の一つとして行っていますが、あくまでも一部であり、そればかりではないのです。
婦人科として
それでは、産科ではなく婦人科としてはどのような症状を見ることになるのでしょうか。
こちらは、女性に特有の症状であれば、特に限定することなく診療を行うことになります。
例えばデリケートゾーンの痛みやかゆみなどが発生する場合、性感染症などにかかっている可能性があります。
これらの対処も婦人科の一つです。
さらに、特に思春期の女性に多いのが、生理が不安定になる症状です。
時期が安定しなかったり、生理前になると過剰に神経質になってしまう、というような症状を持っている場合、ホルモンバランス異常などの病気が関わっている可能性があります。
薬を処方するだけで生理が一気に楽になるケースもあるため重要な仕事です。
この他にも、子宮がんや乳がんのような、深刻な病気も診療対象となります。
場合によっては摘出手術などを行わなければならないこともあり、ヘビーな診療科であることは間違いありません。
最近では改めて産科と婦人科を分けることによって、若い女性でも婦人科に訪れやすいような配慮をしているケースもあります。
妊娠した時だけに訪れる場所ではない、ということを覚えておくだけで、活用できる機会を増やすことが出来るでしょう。