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医師免許について

免許がなければ働けない

たくさん勉強をして医学部への入学を果たした後、そこから更に勉強を重ねて医学部を卒業することとなります。
しかし医学部を卒業したら、自動的に医師免許が取れるわけではありません。
卒業後は医師免許試験を受け、これに合格しなければならないのです。

この医師免許試験は、例年合格率が9割前後となっており、合格率だけを見ると簡単な試験のように思われがちですが、実際は全くそんなことはありません。
ただそれは合格できないような基準にある人が卒業できていないだけです。

医師免許試験の試験内容はマークシート方式で出題されます。
その出題数は合計で500問にも上り、行程は三日間に渡って実施されることになります。
記述式ではないために楽な試験のように思う人も多いかも知れませんが、それこそ自動車免許試験のように「日本語」の問題のようになっているものも多く、一つ一つしっかり見ないと回答できないようになっているために非常に集中力が必要です。

医学部に入る人は、その全員が医師を志していると言っても過言ではありません。
6年間、非常に高額な学費を掛けて勉強をしてきた以上、この試験で脱落するわけにはいかないというプレッシャーを皆背負っています。
医師免許試験は年に1回しか実施されないため、もし不合格となればその後1年間は仕事がないまま勉強をして待つしかありません。
なんとも過酷な道であります。

実技は?

それでは、医師免許試験における問題点についても紹介します。
それは、「実技試験が存在していない」ということです。
当然実際の医療現場においては実技が必要な場面が多く、知識だけでは対応できないことも数多くあります。
しかし、現状はこれを判断するための試験内容は含まれていません。

その代わりに合格後にも2年間に渡る必修研修が存在しており、これによって試験の代替としている面があります。
実際、医師免許を取っただけではまだ全く実技的な医療には参加できないというようなレベルの人も少なくありません。
このように、問題点こそあるものの、今後医師の需要は更に増していくことは既定路線です。
そういった中で、より質の良い人材を選出するために、免許試験の内容等が変化することもまた考えられます。