ED外来と治療の流れ
ED外来とは
専門外来の1つに、EDの治療を目的にしたED外来があり、EDとは、「勃起障害」や「勃起機能の低下」などといわれるように男性の局部に性的刺激が伝わらない症状を指します。
ED外来はその名の通り、EDで悩む男性のための診療科です。
EDがともなった状態では、パートナーと満足できる性交渉はできません。パートナーと良好な関係を継続していくためにも、ED治療に前向きに考えて治療する必要があります。
ED治療の専門機関では、受診の際に「問診票」を記入する場合があります。これは、EDが男性にとってデリケート問題である点やED治療に抵抗のある人に配慮しています。電話で連絡をとることで、スムーズに診察まで進めることもあります。
EDは一見して恥ずかしいと思う人もいるでしょう。しかし、年齢に関係なく症状を引き起こす身近な病気ですので、EDの専門外来を作ったともいえます。
ED治療の流れ
ED治療では、問診票に記載した内容をもとに医師からいくつか質問します。いつごろからEDの自覚症状を感じたか、最近の身体の調子はどうか、EDとは別に持病をもっているかなどです。
この質問によってEDの原因を特定していき、さらに脈拍を図ったり、血圧を検査したりしてよりEDの原因を特定していきます。
医師には説明責任というものがありますので、患者さんに病気の仕組みを説明したり、薬を処方する理由を説明したりします。
もちろん、EDを引き起こす仕組みも説明します。たとえば、
- 身体が原因とされる器質性ED
- 心が原因とされる心因性ED
- 既に服用している薬がEDの原因になっている
などの原因を探ります。
EDの原因を特定したうえで、その人に適切な内服薬を処方します。EDは血管を拡張させる働きがあり、それにともなう副作用も強い傾向があります。そのため、用法・容量は医師の指導を徹底して守る必要があります。
偽造ED治療薬に注意
ED治療薬は医師の診察なしに販売することを法律で禁止しています。その一方で、インターネットでは「ED治療薬」が販売されています。
これは海外で製造した製品を輸入し、個人がオンラインショップを経由して安価な価格で提供しようとしているからです。
ED治療には健康保険が適用されないことから治療費は実費負担になります。そのためED治療薬を安く手に入れようと個人輸入製品を購入しようと考える男性は多いのです。
ですが、個人輸入のED商品にはどのような成分が含まれているかもわかりませんし、購入した商品の大半は偽物という報告も相次いでいます。
オンラインショップでのED治療薬の購入は、健康被害を受ける可能性が高いため大変危険ですので、必ず医師の診察を受けてから処方してもらいましょう。